夢へコツコツ大事に ウエイト英士朗富山・浜黒崎小で講演 児童にバーベル指導
村上選手は筋トレ好きの祖父の影響で筋肉に興味を持ち、中学生の時に柔道の体力づくりのため、初めてウエイトリフティングを体験したと説明。「人と戦わず、自分と向き合う競技性が合っていた」と話した。 滑川高時代に沖縄の同世代のライバルに出会い、切磋琢磨(せっさたくま)したと振り返った。日大に進学して記録が伸び悩んだ時期がつらかったが、筋力アップの目標を細かく設定してトレーニングに励んだとし、「ウエイトリフティングが好きだからこそ続けられた。みんなもいろんなことに挑戦してみてほしい」と語った。 講演後、児童が一人ずつバーベルを挙げた。村上選手がサポートした。村上選手と握手した6年生の佐々木みのりさんは「手が分厚くてすごかった。応援したい」と笑顔で話した。5年生の鷹取正真さんは「話が面白くて優しいお兄ちゃんみたいだった。柔道の練習を頑張りたい」と話した。 講演は富山市のドリームアスリート招聘(しょうへい)事業の一環で、村上選手は28日、東部中も訪れた。 パリ五輪ウエイトリフティング男子102キロ超級で10位の村上英士朗選手(29)=いちご、富山市出身=が28日、同市浜黒崎小で5、6年生37人を前に講演した。五輪の舞台に立った村上選手は「夢に向かってコツコツと努力を続けることが大事」とエールを送った。