三重の季刊誌「NAGI」冬99号 県内の昔ながらの個人商店や市を特集
伊勢の出版社「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)が12月1日、季刊誌「NAGI(凪)」No.99冬号を刊行した。同舎は100号で同誌の発刊を終了すると宣言している。(伊勢志摩経済新聞) 【写真】【その他の画像】「NAGI」冬99号 県内の昔ながらの個人商店や市を特集 今号では、「買い物が楽しい個人商店・市」を特集。三重県内の個人商店20店と伊勢「だいどこ市」など今も継続し開催する6カ所の市・マルシェを紹介する。そのほか、コロッケやハンバーグなど地元民に愛される精肉店が作る人気のオリジナルの総菜10品を「お肉屋さんのデリカテッセン」としてピックアップする。 坂美幸編集長は「『買い物は投票である』という言葉がある。私たち一人ひとりが日々何を選び買うかは、その商品や企業を支持していることにほかならない。結果としてどんな社会を望んでいるかに直結しているから、買い物は選挙と同じという意味」と説明する。 「今、昔ながらの個人商店がひっそりと姿を消し、町から個性と活気が失われていっている。昔ながらの個人商店は利用しづらい部分がある反面、経験に裏打ちされた必要十分な品ぞろえがあり、客は店主の目利きを信頼して買い物を楽しんでいる。創刊以来、地域の経済循環を訴えてきた。終刊ひとつ前の号で『お互いの顔が見える店で買い物する楽しさ』を伝えたい」とも。 B5判、104ページで、価格は720円。三重県内の書店などで販売する。
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