北九州市の中学生殺傷、被害生徒の中学校が17日授業再開…スクールカウンセラー配置して心のケア
北九州市小倉南区のファストフード店で市立中3年の男女2人(ともに15歳)が男に刃物で刺されて女子生徒が死亡した事件を受け、16日は休校とした被害生徒の中学校は17日、授業を再開する。北九州市教育委員会によると、全校集会で校長が事件について説明した後、アンケートや個別面談を実施する。複数のスクールカウンセラーも配置し、動揺する生徒らの心のケアを行う。同日は保護者説明会も開催するという。 【写真】中学生の男女が刺される事件があった店舗(15日午後、北九州市小倉南区で)
市教委によると、16日は市立小中高校などで計約4170人が事件への不安を理由に欠席した。現場近くでは、児童の約4分の1に上った小学校もあった。
犯人確保に至らない中、子どもたちは保護者や教職員に連れられるなどして集団で下校した。見守り活動を続ける男性(85)は「犯人が捕まるまで気を緩めず、警察などと協力していきたい」と語った。
一方、福岡県警は16日、同市内で子どもの見守り態勢を強化し、約150人を増員したと発表した。北九州モノレール徳力公団前駅では同日夜、警察官が立ち、警戒にあたった。朝夕の登下校時間帯はヘリコプターで空から警戒する。