デンマークの新生ブランド〈オドー・コペンハーゲン〉に注目|小西亜希子の北欧デザイン通信
── 最後に、今後のブランドの展望についてお聞かせください。 ヨアキム 今回、日本で〈オドー・コペンハーゲン〉のプロジェクトを進めていく中で、ノーム・アーキテクツは日本のことをよく知っているので学ぶことがたくさんありましたし、一緒に深い部分で作り上げていくことが出来たと思っています。でも全てを自分たちで完結しようとは思っておらず、これから他の国や新たに出会う人たちとも一緒に世界中のどこかで“Audo”のコミュニティを広げていきたいと思っています。カフェやレジデンス、ショールームなど多様でフィジカルな可能性をブランドコードで表現できればいいですね。
改めてショールームを見渡すと、ダイニング、リビングシーンや書斎など、日本の住環境に合わせた構成で自宅に家具を入れる際のイメージがしやすくなっており、空間体験を大切にするという画一的ではないブランドフィロソフィが窺える。ノーム・アーキテクツがデザインパートナーとして参画した、ヘリテージやコンテンポラリーデザインの家具、照明、インテリアアクセサリーが包括的に展開された期待のショールーム。これからの動向に注目したい。
〈オドー・コペンハーゲン東京ショールーム〉
東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F TEL ️03 3586 5040。11時~18時。土・日・祝休。
photo_Satoshi Nagare text_Akiko Konishi editor_Keiko Kusano