ペットボトルのフタに描く風景 「私には絵しかない」体を壊し退職、たどり着いた〝3cm〟
「表現の幅を広げたい」
「いろんな人に助けられ、客観的なアドバイスの大切さを感じました」と振り返る西倉さん。 「多くの人の心をつかめたのは、キャップという身近で分かりやすい存在だったからかもしれません」と話します。 最近の作品はさらに描き込むようになり、制作時間は5~10時間だそうです。 作品を発信し続けるなかで、「エコなアート作品ですね」「SDGsですね」と言われることも多くなり、「捨てられることが多いものを芸術作品に変えている」と気づかされました。 いまはキャップに限らず食品の箱やDVDなども「何かに使えるのでは?」と捨てずにとっているそうです。 今後については次のように話します。 「これまではSNSがメインでしたが、多くの方に実物を見てもらいたいため、キャップの作品のみを展示する個展を開きたいです。また、廃材を組み合わせて作品を作っていきたい。みなさんを驚かせられるような立体作品にもチャレンジし、アーティストとして表現の幅を広げたいと思います」