山口県内のうそ電話詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺のことしの被害額 合計が10億円を超える
山口市の60代女性が、現金約50万円をだまし取られるうそ電話詐欺被害にあいました。 山口県内ではことし10月末までに、うそ電話詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額がすでに10億円を超えている深刻な状況で、警察が注意を呼び掛けています。 被害にあったのは、山口市に住む60代の介護職員の女性です。 山口警察署によりますと、ことし11月11日、女性の家の固定電話に国民年金機構の職員を名乗る男から電話があり「年金の掛け金が多く支払われている」「銀行振込をするので持っている口座を教えてほしい」などと言われました。 その後、女性が指示されるままにATMへ向かうと、サポートセンターを名乗る男から電話で「私が言うとおりにATMを操作してくれ」「大きい声で話さないで」などと言われ、女性は電話をつないだままATMを操作。 相手の口座に現金約49万9000円を送金しだまし取られました。 山口県警によりますと、県内ではことし10月末までに86件、約3億5800万円余りのうそ電話詐欺被害が確認されていて、SNSを通じた投資詐欺やロマンス詐欺と合わせて、被害額は約10億2500万円余りに上る深刻な状況です。 警察は「不審な電話があった場合は詐欺を疑い、警察や知人に相談してほしい」と注意を呼び掛けています。