J1神戸、震災の記憶つなぐ試合…自宅被災の吉田監督ら発起人
サッカー・J1リーグのヴィッセル神戸が来年夏、阪神大震災のチャリティーマッチを本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市)で開催する。1月17日で発生から30年を迎える震災を伝えるとともに、収益で経済的理由などにより競技環境の厳しい子どもらを支援する。
兵庫県川西市の自宅で被災した吉田孝行監督(47)らが発起人を務める。1月は国内の各チームがシーズンに向けて始動する時期と重なるため、日程に余裕があり、現役選手が集まりやすい8月を予定している。
試合では、ヴィッセルOBを中心とした日本選手チームとJリーグで活躍した外国人選手のチームが対戦する計画。ヴィッセル関係者は「試合を通じて震災を思い出し、30年前の災害を知ってもらうことで風化を防ぎ、子どもたちには夢を与えたい」としている。 震災のチャリティーマッチは、発生20年の2015年にも1月17日に同スタジアムで行われ、ヴィッセルでもプレーした三浦知良選手(57)(アトレチコ鈴鹿)らが出場した。