いじめ反対を表明する「ピンクシャツデー」...SNSが世界に広げた善意とは
かつて女性や女の子を表す色としてピンクが多用されていましたが、近年性差で色の区別を付けない動きが一般化しています。そんな中である主張をするために、ピンクのシャツを着用する動きが見られるようになりました。2月28日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが「ピンクシャツデー」を取り上げます。 「私の髪を役立てたい」小学6年生の女の子が1年以上伸ばし寄付のために断髪!【動画】
ピンクのものを身につける意味
2月最終水曜日となった28日。この日寄せられたリスナーからの投稿です。 「今日はピンクシャツデーです。ピンクのシャツや、ピンクの何かを身につけることで、いじめに反対する意思を示す日だそうですよ」(Aさん) この投稿で初めて「ピンクシャツデー」を知った小高アナ、早速調べてみたといいます。 小高「ピンクのシャツをいじめに反対する医師のシンボルとしたのは、カナダの学生さん達だったようですよ」 事件が起こったのは2007年2月のこと。カナダのある学生がピンクのシャツを着て登校したところ、周りから「同性愛者だ」といじめられてしまったそう。 その事件を知った同じ学校の上級生2人が、大量のピンクのシャツを購入し、「みんなでピンクのものを身につけよう」とインターネット上で呼びかけたのが「ピンクシャツデー」のきっかけだそうです。
カナダだけでなく世界中へ
呼びかけの結果、多くの生徒たちがこの行動に賛同を示してピンクのものを身につけて学校に登校。「私たちはいじめに反対する」という意志表明をしたことが発端となりました。 この一連の出来事はSNSなどを通じてカナダ全土に広がり、カナダでは2月の最終水曜日が「ピンクのものを身につけて、いじめに反対する意思を表すピンクシャツデー」となったのです。 つボイ「なるほど、先輩たちがすぐに動いてくれたことで周りの生徒たちがたくさん賛同してくれたこと、これはいじめられていた生徒にとってすごく心強いことになったんじゃないでしょうか」 このピンクシャツデーは2007年にカナダで始まった運動で、SNSでカナダだけでなく世界中に広がっていくことになります。その後、日本でもこの運動に賛同する多くの団体や自治体が現れ、2月の最終水曜日にピンクシャツデーの取り組みを行っているそうです。