兵庫県議会が51年ぶりに百条委設置を可決、知事パワハラ疑惑の内部告発問題で
兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、兵庫県議会(定数86)は13日の本会議で、地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置議案を賛成多数で可決した。県議会に百条委が設けられるのは51年ぶりとなる。 【写真】兵庫県議会で陳謝する斎藤知事
議案は、最大会派の自民党県議団(36人)と立憲民主党議員らでつくる「ひょうご県民連合」(9人)が共同提案し、両会派などの議員50人が賛成した。維新の会県議団(21人)と公明党県議団(13人)は反対した。
疑惑を告発したのは、西播磨県民局長だった男性職員(60)。3月12日、「机をたたいて激怒する」など斎藤知事に関する7件について指摘する文書を一部県議や報道機関に配布した。斎藤知事は記者会見で疑惑を否定し、第三者機関による調査も実施する考えを示していたが、議会側は実効性に疑問があるとして百条委の設置を求める意見が強まっていた。
百条委は関係者の出頭や証言を命じる強い調査権限を持ち、虚偽証言などには禁錮や罰金が科される。兵庫県議会での設置は、1973年以来。