台湾、北東アジアや北米などで観光PR注力へ 訪台客1千万人達成に向け
(台北中央社)李孟諺(りもうげん)交通部長(交通相)は13日、立法院(国会)で報道陣に対し、今年の訪台外国人旅行者数の目標は延べ1千万人だと明らかにし、北東・東南アジア、北米が観光PR推進の主要な市場だと語った。 2019年の訪台外国人旅行者数は約1186万人だったが、中国が同年8月から台湾への個人旅行の許可証発行を停止した他、訪台団体旅行も解禁していない。台湾側は当初、今年の訪台外国人旅行者数の目標を1200万人としていたものの、3月末には交通部(交通省)観光署(観光庁)の周永暉(しゅうえいき)署長が、1千万人に引き下げる考えを明らかにしていた。 李部長は、内政部(内務省)移民署の統計で6月11日までの訪台外国人旅行者は延べ約345万人だったとした上で、下半期にはさまざまなイベントを通じて目標達成に努力すると語った。 またカナダ・バンクーバーやフィリピン・マニラにサービス拠点を新設する他、東南アジアや南アジアなどとの関係強化を目指す政府の新南向政策推進に合わせてムスリムやニューリッチを対象とした市場開拓、フィリピン人とタイ人に対するノービザ実現、乗り継ぎ客誘致などに取り組むとした。 李部長は、中国人観光客の訪台を歓迎すると強調。両岸(台湾と中国)旅行が対等に順次開放されることを期待するとした。 (汪淑芬/編集:齊藤啓介)