千葉県の熊谷知事は10月23日、都内で開かれた関東地方知事会議に出席し、有害性が指摘される有機フッ素化合物＝PFASへの対策を国に求めることを提案しました。 　関東地方知事会議は、千葉や東京、静岡など10の都県で構成され、毎年、年2回の定例会を行っています。 　23日の会議で、千葉県からはPFASへの対策を国に求めることを提案しました。 　具体的には、健康被害に関する知見の集約や情報提供、それに排出源の調査や拡散防止策の確立を求めています。 　席上、熊谷知事は、立入り調査への協力や対策の実施が、事業者に対し法的に義務付けられていないことなどの課題を指摘し、国が対策に向け取り組む必要性を強調しました。 　これに対し、ほかの都県から異論は出ず、提案は原案の通り、国への要望として取りまとめられることになりました。 千葉県　熊谷俊人 知事 「法的な根拠も含めて、まだまだ未整備のところは多々ある。住民の不安を払拭し、安全安心な環境を維持していくために、関東地方知事会議で賛同いただいたうえで、国に措置を強力に求められるようになったのは今回の会議の意義として十分だったと思う」