大雨に伴い、一時12市町村に発令された避難指示は、23日昼すぎまでに全て解除された。地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、気象台は引き続きの注意・警戒を呼びかけている。 秋雨前線や暖かく湿った空気の影響で、県内では19日から22日にかけて大雨となった。 降り始めから23日午前10時までの降水量は、西川町大井沢で310.5ミリ、真室川町差首鍋で307.5ミリ。村山と東根では48時間降水量の最大が観測史上1位を更新した。 今回の大雨により17市町村に発表された土砂災害警戒情報は22日のうち全て解除され、最大で12市町村に発令された避難指示も23日昼すぎに全て解除された。 土砂災害や冠水が各地で発生し、南陽市では22日、赤湯地内と椚塚地内で水没した車からの救助要請が計3件あり、警察と消防が男女5人を救助した。 酒田市竹田地区では、7月の大雨の際に排水機場の機能が停止したことを受け、国交省がポンプ車を配備し内水氾濫を防ぐための排水作業を行った。 一方、JR羽越線は新潟県村上市で線路下の地面が流出した。JR東日本は復旧に相当の時間がかかる見込みとし、新潟駅と酒田駅の間で当面、特急いなほの運転を取りやめる。 県内ではこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、引き続き注意・警戒が必要。