ロシアの戦争犯罪13万7千件 医療従事者100人死亡
【キーウ、モスクワ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、首都キーウ(キエフ)での会合で演説し、2022年2月の侵攻以降、ロシアがウクライナで少なくとも13万7千件の戦争犯罪を犯したと指摘した。民間人への意図的な攻撃や拷問などが含まれる。 リャシュコ保健相は11日、ロシアの侵攻以来、1877の医療施設が被害を受け、100人以上の医療従事者が犠牲になったと発表。ロシアが前線で救急医療用の車両を狙っていると批判した。 ウクライナ保健省によると、ロシアの攻撃による医療インフラの損害は少なくとも70億ドル(約1兆円)に上るという。 東部ドネツク州検察当局は11日、ロシアの攻撃で民間人2人が死亡したと発表。非常事態庁は11日、東部ドニエプロペトロフスク州で男性1人が死亡したと表明した。 ロシア国防省は11日、ウクライナ軍が同日未明、黒海に浮かぶ資源掘削リグ「クリミア2」を制圧しようと試みたが、ロシア軍が撃退したと発表した。