暑すぎて「乾燥機」がなくても洗濯物が乾きます。乾燥機の使用をやめたら毎月どのくらい「電気代」が変わりますか?
電気料金の補助政策である「激変緩和措置」が6月使用分よりなくなり、家計への負担が重くなっていると感じている方も多いのではないでしょうか。特に乾燥機の使用は高コストの原因となりがちです。乾燥機の使用をやめ、洗濯物を自然乾燥に切り替えた場合、毎月どのくらい電気代を節約できるのかご紹介します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
乾燥機について
電気を使用する乾燥機は2つの種類があります。 ・洗濯乾燥機 ・浴室乾燥機 それぞれ異なる特性と利点を持っており、電気代も大きく異なります。 ■洗濯乾燥機の電気代 洗濯乾燥機は、洗濯と乾燥の両方の機能を一つの機械で提供します。ヒーター式とヒートポンプ式の2つの主要なタイプがあります。ヒーター式は比較的安価ですが電気代が高く、ヒートポンプ式は初期費用が高いですが運転コストは低いのが特徴です。 ヒーター式の消費電力を1980ワットアワー、ヒートポンプ式の消費電力を標準モードで890ワットアワー、省エネモードで620ワットアワーと仮定して算出します。ヒーター式とヒートポンプ式、それぞれの電気代は表1の通りです。 表1
※筆者作成 ヒーター式乾燥機は1回の使用で約62円の電気代がかかり、消費電力量も約1980ワットアワーと多いことが分かります。一方、ヒートポンプ式乾燥機では標準モードで約28円、省エネモードで約20円の電気代で済み、消費電力量もそれぞれ約890ワットアワーと約620ワットアワーで大幅に少なくなります。 仮に1日1回乾燥機を使用するとヒーター式では月に約1860円(62円×30日)です。ヒートポンプ式の標準モードでは月に約840円(28円×30日)、省エネモードでは月に約600円(20円×30日)となります。これに対し、乾燥機を使用せずに自然乾燥に切り替えた場合、この金額がそのまま節約できることになります。 特に、ヒーター式を使用している場合は、自然乾燥に切り替えることで節約できる金額が大きいです。 ■浴室乾燥機の電気代 浴室乾燥機は、浴室の空間を利用して衣類を乾燥させます。100ボルトの消費電力を1090ワット、200ボルトの消費電力を1860ワットとして算出します。浴室乾燥機の電気代は表2の通りです。 表2