地方からでも世界に挑める環境を…故郷で立ち上げたモデル事務所、所属モデルにはB2鹿児島レブナイズの監督夫人も
■「かお」 故郷の鹿児島市にモデル事務所を設立した宇野京(うの・けい)さん チャンスに地域差をなくしたい-。年齢や人種、性自認など個性を尊重し多様性社会で輝く人材育成を目指すモデル事務所「ルトンデュトンマネージメント」(鹿児島市)を3月、立ち上げた。モデル活動と指導を担う二刀流。海外に日本人モデルを派遣する東京の事務所と提携し、鹿児島を拠点に世界に挑める環境を整えた。 5~60歳の25人が所属する。プロバスケットボール「鹿児島レブナイズ」のフェルナンド・カレロ・ヒル監督の妻でウクライナ人のオルガさんも加入。発達障害といった特性を持つモデルや体の一部に絞ったパーツモデルなど多彩な人材がそろう。 鹿児島市出身。マレーシアの日本人学校で中学3年間を過ごした。多様な人種が共存し、違いを認めながらつながり合う空気に魅了された。武岡台高校に進み、2年時から自らの希望でオーストラリアに2年間留学。現地の大学に進学が決まった直後、小児がんが発覚した。
広島県で手術を受けることに。隣のベッドで療養していたカナダ人モデルの通訳を任されたが、その見舞いに訪れたマネジャーからスカウトされた。広島の大学で心理学を学ぶ傍ら、モデルと海外モデルの通訳を兼任。大手事務所に所属し、雑誌やCMなど活躍の場を広げた。20年前、子育てを機に帰郷した。 「本当の知性とは知識ではなく好奇心である」が座右の銘。「全ての人に魅力があり、何歳からでもチャンレンジできる。型にはまらず挑戦し続けたい」とほほ笑む52歳。
南日本新聞 | 鹿児島
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