写真：LIMO [リーモ]

2024年6月28日は国家公務員のボーナス支給日でした。毎年ボーナスの時期になると、国家公務員のボーナス支給額が話題になります。 ◆【写真3枚】国家公務員の夏ボーナス平均支給額は「65万9400円」。2枚目以降では、上場企業の夏ボーナスや公務員の退職金事情を掲載。 こちらの記事では、2024年6月における国家公務員のボーナス支給額や退職金の平均額について解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

国家公務員のボーナス平均額は約66万円

内閣官房内閣人事局の統計によると、 2024年6月28日に国家公務員へ支給されたボーナスの平均額は約65万9400円でした（管理職を除く行政職の一般職国家公務員）。 昨年同期の平均支給額は約63万7300円で、昨年度から2万2100円（約3.5％）増加しています。 昨年度より増加した理由として、人事院勧告に基づいて引き上げられた期末・勤勉手当の支給月数のうち0.05ヶ月分が昨年6月期ではなく、12月期の期末・勤勉手当と合わせて支給された点が挙げられています。 また、昨年の人事院勧告に基づく給与法改正等により、ボーナス支給額のベースとなる俸給等が増額したことも影響しています。 なお、ボーナスは平均給与額（俸給+扶養手当+地域手当等）をベースに計算します。 若手の国家公務員に支給されたボーナスは平均を下回り、逆に勤続年数が長く平均給与額が高い国家公務員には平均以上のボーナスが支給されたと考えられます。 次の章では、上場企業の夏ボーナスについて深堀りしていきましょう。

プライム上場企業のボーナス平均額は国家公務員を上回る

一般財団法人労務行政研究所が、東証プライム上場企業に対して行った調査によると、2024年夏のボーナスの妥結額は全産業平均で84万6021円でした。 ●2024年夏季賞与の妥結 区分:金額（社数、平均年齢）対前年比 　・全産業:84万6021円（114社、平均38.9歳）対前年比4.6％増 　・製造業:87万7147円（92社、平均39.4歳）対前年比4.3％増 　・非製造業:71万5856円（22社、平均37.4歳）対前年比6.6％増 対前年同期比で4.6％の増加となっています。 一方、国家公務員のボーナスは、こうした民間企業における給与・ボーナスの状況を加味して決定します。 民間企業で前年度よりボーナスが増額されたことで、国家公務員のボーナスも引き上げられたと考えられるでしょう。 次の章では、国家公務員の退職金事情について解説していきます。