【チャンピオンズC 俺のチェックポイント】安田記念以来のガイアフォース 坂路4ハロン51秒6に長岡騎手「調子いい証拠」
チャンピオンズCの「俺のチェックポイント」3日目は、大阪サンスポの増本隆一朗記者がガイアフォースに注目した。安田記念以来の実戦になるが、調教量は十分で気配は上々。フェブラリーS2着の内容から砂適性は高く、GⅠ初制覇への機運は高まっている。 ◇ 追い切り日の注目はガイアフォース。初ダートだったフェブラリーSでは中団からしぶとく伸びて2着と高い砂適性を示した。侮れない存在なのは間違いないが、気になるのは安田記念(4着)以来、6カ月ぶりの実戦という点。最終リハーサルに熱視線を送った。 開門直後の栗東坂路に登場すると、芦毛をさっそうとなびかせながら道中をリズム良く進む。楽な手応えでスッと加速し、4ハロン51秒6-12秒0をマークした。手綱を取った長岡騎手は「馬なりでしたが、自分が思っているよりもいい時計。調子がいい証拠だと思います」と好感触を伝えた。 同騎手はフェブラリーSの中間からパートナーと密にコミュニケーションを取っている。それまでダートは未経験だったが、〝ダート仕様〟にするため、大きくきれいなフットワークから地面を掻き込むような力強い脚さばきにチェンジさせて好結果を出した。この中間も「フェブラリーSと同じようなイメージで」と砂で走れるフォームに改良。さらに、安田記念はけが明けでの調整だったが、「今回は牧場でしっかり乗り込んでくれて体の具合がずいぶんよくなっている」と感じたことから、今までよりも強度の高い調教をつけた。同坂路での1週前追い切りは自己ベストを更新する4ハロン49秒8-12秒0をマーク。「2走前よりも重みのある走りになってきています。この調教でもうひと押しが利けば」と手応えをにじませる。 舞台は中京ダ1800メートル。初めてのオールダートでのレースになるが、「調教で心配を払拭できる対策を取っていますので、安心して向かえると思う」と鞍上。普段は行わないダートコースでのゲート練習も行い、準備に抜かりはない。 新馬戦ではGⅠ5勝のドウデュースにクビ差2着で、3歳時にはセントライト記念を優勝。実力的にはGⅠで距離延長も問題なし。戴冠の可能性は十分にありそうだ。(増本隆一朗)