大谷翔平が激走も本塁タッチアウト 一度はセーフ判定もチャレンジで覆る不運
◆米大リーグ ツインズ―ドジャース(10日・米ミネソタ州ミネアポリス=ターゲットフィールド) 【動画】大谷、一塁から本塁へ激走 一度はセーフとなったシーン ドジャース・大谷翔平投手(29)が10日(日本時間11日)、敵地・ツインズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、5回の3打席目に右前安打を放って、7試合連続安打とした。 ツインズの先発はクリス・パダック投手(28)。身長196センチの長身右腕で、パドレス時代の19年に9勝、21年に7勝を挙げた経験がある。大谷は初対戦。22年に2度目のトミー・ジョン手術を受けたが、150キロ超の直球とチェンジアップ、カーブをバランスよく投げてくるスタイルだ。 初回無死一塁の1打席目は4球連続ボールでの四球。4番T・ヘルナンデスの適時二塁打での先取点につなげた。同点の3回1死走者なしの2打席目は内角スライダーを捉え切れず左飛。同点の5回1死走者なしの3打席目は、カウント2―2から内角のスライダーを振り抜いて右前安打とした。打球速度は104・3マイル(約167・9キロ)だった。 1点を追う7回1死一塁の4打席目は二ゴロ。一塁走者で残ると、フリーマンの右翼への当たりで激走し、一気に本塁を狙った。際どいタイミングだったが本塁に滑り込むと、セーフ判定。大谷も手を横に広げてセーフをアピールして、ベンチに戻って息を切らしながらもナインにハイタッチで出迎えられた。同点のホームかと思われたが、ツインズベンチがチャレンジを要求。リプレー検証の結果アウトとなった。 自己ワーストの開幕から8試合、40打席連続で本塁打が出ていなかったが、3日(同4日)の本拠地・ジャイアンツ戦で新天地に1号を放つと一気に勢いに乗った。5日(同6日)の敵地・カブス戦で2試合連続弾を放ち、8日(同9日)の敵地・ツインズ戦でも3号。3日(同4日)からは自己最長を更新する5試合連続マルチ安打をマークした。前日9日(同10日)は5打数1安打だったが、両軍通じて最速となる打球速度114・0マイル(約183・5キロ)という鋭い打球で右翼への二塁打を放った。 松井秀喜氏の日本人最多通算175本塁打へもあと1本。節目の数字へ向けて大谷も「ちょっと特別な数字ではあると思う。早く打ちたいなという気持ちはもちろんある」と意気込んでいた。
報知新聞社