英首相批判のマスク氏、退陣も画策か 関係者と協議の報道
[9日 ロイター] - 米実業家のイーロン・マスク氏が批判を強める英国のスターマー首相について、次の総選挙を待たずに辞任に追い込む方策を関係者と協議したと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が9日報じた。 トランプ次期米政権に外部顧問として加わる見込みのマスク氏は、スターマー氏が検事総長を務めていた2008年から13年に英国で少女らを性的に虐待していた南アジア系ギャングを起訴できなかったとXに繰り返し投稿し、同氏の辞任を要求。また、2月に総選挙を控えるドイツについても、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を支持する投稿をした。 FTは関係筋の話として、マスク氏がスターマー首相率いる労働党政権をいかに不安定化できるかを検討しており、同党に代わる政治運動への支持を支援する情報を求めていると伝えた。 マスク氏からはコメントを得られていない。 ある関係者は、マスク氏は西洋文明そのものが脅かされているという見解だとFTに語った。