「フレーバーホイール」で台湾産コーヒーの特徴紹介 理解促進に期待
(台北中央社)農業部(農業省)茶・飲料作物改良場(茶改場)は21日、台湾産コーヒーの風味の特徴を円状かつ層状にまとめたツール「台湾コーヒーフレーバーホイール」を発表した。国内外の消費者の台湾産コーヒーに対する理解が深まるよう期待を寄せている。 フレーバーホイールは、食品や飲料の味わいや香りの特徴を表す用語を体系的にまとめたもの。生産者や販売者、消費者が共通の言葉でコミュニケーションをとる手助けとなる。 茶改場はこれまで台湾茶のフレーバーホイールを発表していたが、コーヒー版を作成するのは初めて。味わい、香り、口当たりの観点に分けて、50種類を超える特徴が市場での人気度や品評時の点数を考慮して並べられた。発表会に出席した茶改場の蘇宗振場長は、台湾が亜熱帯に属しており、平地で生産されるコーヒーが多いことから、フルーティーさが特に際立っていると説明。そのため、主に国産の食材の風味でコーヒーの特徴を描写したと解説した。 蘇氏は焙煎や発酵でいかにして台湾らしさを際立たせるかを研究する上で、フレーバーホイールが活用されるよう期待を示した。 茶改場は併せて、台湾茶のフレーバーホイールの改良版も発表した。 (張雄風/編集:田中宏樹)