“神ドラフト”が話題も「中日」の不安材料は投手陣…カギを握る「元ドラ1右腕」は井上新体制で“覚醒”するか
新監督との相性は……
井上監督のコミュニケーション能力の高さには、阪神コーチ時代から定評があった。チームとして、指導者として、選手各位に「どんな評価をしているのか、どうして必要と思っているのか」を言葉巧みに伝えていたそうだ。 性格も明るい。根尾は一方的に話を聞くだけではなく、伸び悩んでいる今の心境を打ち明け、相談することもできるはずだ。 「小笠原のメジャーリーグ挑戦が現実となり、大野、涌井、柳らのベテラン勢の不振で先発投手陣に不安があるのは事実ですが、大学ナンバー1左腕の金丸の指名に成功し、2位で社会人野球の好左腕・吉田聖弥(22)も指名しました。先発枠の争いは厳しくなるので、根尾を先発で育てる必要もなくなってきました。投手に転向させた22年のようにリリーフで頑張ったほうが一軍定着への近道です」(前出・名古屋在住記者) 根尾は8月4日の広島戦で大炎上した後、しばらくは左足を上げてから二塁方向に揺らす新フォームに挑戦していた。自身で考えて始めたそうだが、フェニックス・リーグではまた元に戻している。「ポジティブ・シンキング」がモットーの井上監督からコンバートを受け入れて成功した経験談を聞けば、気持ちも楽になるはずだ。
デイリー新潮編集部
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