大宮南、延長戦4発で川越南を振り切り初戦突破!途中出場の背番号9が殊勲の2ゴール
「SBが持った時にDFの裏が空く」と延長に入る前に武田と話していたという黒木。この黒木の狙い通りの一発が大宮南イレブンにのしかかっていた重圧を取り除いた。先制ゴールで勢いに乗った大宮南は、同7分に石井が「打つしかないと思って、抑えることだけ意識した」という目の覚めるような強烈な左ボレーを突き刺すと、延長後半3分には黒木がカットインシュートでこの日自身2点目となるダメ押しゴール。この後さらに1点を追加した大宮南が4-0で川越南を振り切り、初戦を突破した。 試合後、リーグ戦でも点が取れていなかったという黒木は大事な選手権の初戦での2ゴールに「やってやったぞ!めっちゃ嬉しかったです」と喜び、「これからもゴールを狙って、チームが勝てるように自分の役割に努めていきたい」。自分のゴールでチームを勝利に導くと意気込んだ。 前半は中盤、後半は前線とチームのために働き、延長戦ではゴラッソで貴重な2点目を決めた石井は「リーグ戦は勝ててなくて残留ギリギリなので、この選手権にかけている。次の相手はまだわからないですけど、浦和北だったら新人戦で負けているので勝ちたい。そして浦学にもかって駒場に行きたい」と準々決勝が行われる舞台を目指すと、言葉に力を込めた。 粘り強く戦った川越南を延長戦でなんとか振り切った大宮南。それでも延長戦で決めた4ゴールは次戦に勢いをもたらすはずだ。 決勝トーナメント2回戦に進出した大宮南は、10月20日に埼玉スタジアム第4Gで浦和北と対戦する。 (文・写真=会田健司)