富山は統合を確認 富浦は審議継続 南房総の中学再編委(千葉県)
生徒数が減少傾向にある、南房総市の富浦中学校と富山中学校の今後の在り方を考える、学校再編検討委員会の第3回が、両地区で行われた。富山では、両校を統合する方向性を確認。富浦では、審議を継続することとなった。 市教委のまとめによると両校の生徒数は、富浦中は令和6年度の91人が18年度には48人、富山中では、6年度の90人が令和18年度には28人になることが予測されている。 両地区では、より良い学習や部活動のために、今後の学校の在り方を検討しようと、昨年11月、検討委を立ち上げ、今年2月に第2回会議を実施。区長や小中PTA、教員代表、学識経験者などが委員となり、富浦で18人、富山は17人で協議を重ねている。 富山地区では、10日に富山岩井コミュニティセンターで実施。これまでの検討状況として、第2回会議で市教委からの「富山中と富浦中を統合させる」という提案を受け、協議し、「統合の方向性で行く」と結論を出したことを確認。次回会議は、富浦地区の方針が決まってから実施するとした。 富浦地区では、14日に市役所別館1大会議室で実施。第2回会議で検討委側から、三芳地区との統合を問う声があったことから、市教委が三芳小、中のPTA役員から「三芳地区は現状、子どもの数は変わらないかと思うので、そのときになってからまた検討してもらえたら」などの声があったことなどを報告した。 その上で、富山と富浦の統合が再度提案されたが、継続審議することとなった。また、富浦小PTAから、「保護者の意見を知るために、アンケートを取ることを考えている」との声があり、検討委としては、この結果を踏まえ、協議を進めることを確認した。 次回会議の日程は、PTAによる保護者の意見の吸い出しの進捗(しんちょく)を踏まえ、改めて決める。 今年度初会議に伴い、新委員の委嘱なども行われた。