当時は賛否あったようだが…「デジモン」25周年で再ブームの兆し?暗黒期を乗り越えてファンの反応にも変化
20周年からの復活劇
こうして、一度は終わりかけてしまったデジモン人気。しかし、2020年にシリーズ20周年記念作品として、『tri.』の後日談ではあるが、キャラクターデザインを2000年当時のデザインに近づけた『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(以下、ラスエボ)を制作。 2020年から21年にかけては地上波で、初代『デジモンアドベンチャー』のリブート作品『デジモンアドベンチャー:』を放送して、新規ファンを獲得するとともに、離れていってしまった大人ファンたちも再び呼び戻すことに成功した。 今回の25周年企画の中では、YouTubeにて期間限定で『ラスエボ』を無料配信するという大盤振る舞いなものもあった。当時、『tri.』の評判の悪さから、その続編となる同作を避けていた人も多くいたようだが、今回の企画で初めて見たという層からは「ラスエボは食わず嫌いしてたんだけど、試しに視聴して本当に良かった、ボロ泣いた」「試しに見たら、当時の評判よりくそ良かった」「放映当時は賛否あったらしいけど僕は良かったと思う」「デジモンの映画がYouTubeに上がってたから何の気なしに見始めたら嗚咽出るくらい泣いた」「YouTubeにあったから初めて観たけど、えー正直2億点です。いや、5億点、いや、2兆点…ちなみにtriは2点」といった、感動と驚きの声があがっている。 2000年代は、ポケモン派かデジモン派か……と言われるほどに、強いコンテンツ力を持っていたデジモン。ポテンシャルがすさまじいことは確実だ。『ラスエボ』のように、当時、正当に評価されなかった作品の再評価なども後押しとなり、この25周年で人気が再爆発してくれることを期待したい。
神山勝丸