MIZUNO PROのプロトアイアン「S-3」を最終戦で発見 平田憲聖らがテスト
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(27日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70) 【画像】パット上手が好むセンターシャフト中古探訪 バックフェースに「MIZUNO PRO」と刻印の入った、ハーフキャビティのミズノの新しいプロトタイプアイアンを発見した。契約選手の平田憲聖と杉浦悠太用に組まれたセットで、それぞれミラー仕上げとサテン仕上げ。ともにネックには「S-3」という文字が刻まれ、おそらくモデル名と推測できる。なんかサッカー日本代表のユニフォームのような…(あれはY-3か)。 平田のモデルをマジマジ観察すると、ヘッドは小ぶり、トップラインはシャープ、ほんのりグースが入る。ソールのリーディングエッジとトレーリングエッジ(バックフェース側)が面取りされ、抜けの良さを感じさせる。今回はとにかく打感にこだわったモデルで、一枚モノの鉄を使ってマッスルバックに近い打感、打音を実現したという。
実際に練習場で新アイアンを打った平田は「打感めっちゃいいっす。今使っているモデルより軟らかく感じる。ヘッド形状も似ていて、サイズがほんのちょっとだけ小さいですね」と現エースの「JPX923 TOUR」と比較。「飛んだ感じがイメージ通りでしたね。いい当りもミスヒットした時も、自分の当たった感触と飛びざまが一緒で安心する。あとはちょっと顔の感じとかを微調整すれば、このまま試合でいけそうです」。さすがに賞金王が懸かる最終戦でのいきなりの投入は控えたものの、だいぶ手応えを感じているようだった。 デザインに関しても気に入っていて、「けっこうシンプルでいいっすよね。ネックのところにさりげなく名前が入っているのがいい」と平田。ミラー仕上げにしているのは、今のJPX923 TOURからで「フェースがくっきり見やすいので」と新ヘッドでも踏襲している。
今回アイアンのほかに、T-1とT-3(キャビティ)の2本のウェッジがラインアップされる。杉浦がそのうちのT-1ウェッジを試していた。平田の話などから類推するに、今回のモデルは「JPX923 TOUR」の後継にあたるようだ。となると現行のアスリート向けのキャビティアイアン「ミズノプロ243」などとはどのようなすみ分けになるのか、いまだナゾは多い。この先のミズノのアイアンの展開、続報を待たれよ。(東京都稲城市/服部謙二郎)