「うちの子だって運動会を楽しむ権利がある!」奇声を上げる息子を参加させたい親と保育園の熾烈なバトル!発達グレーの特性を認められない親に伝えたいこと
―うちの子の発達がおかしいって言うんですか?家では何にも困ってないんですけど。保育園の対応の問題なんじゃないですか? これ以上関係が拗れて面倒なことになることを危惧した園長は、一旦、提案を引っ込めろと指示をしてきたという。しかし無常にも、彼の特性は月日の流れとともに強くなっていく。身体も大きくなり、保育士ひとりでは制御しきれないことも増えていった。 「コロナ禍であったことも状況を悪化させていたかもしれません。集団での活動は少なかったし、運動会や発表会は基本動画配信。親が集団の中で過ごす子供を見る機会が極端に少なかったんですよね」。 そして運動会で事件が起きる。久しぶりに全学年が集い、その家族も集まったため、園庭は人でごった返していた。 「普段と違う園の様子にJ君は取り乱しているようでした。事前に興奮状態になって参加できないこともあると両親には伝えてありました。Jくんとも何度もシュミレーションしたんですけど…」。 と桂花さんは振り返る。 「いつも以上に暴れ回って、奇声を発していました。競技にでるどころか、その場に居ることも難しいほどで…。最終的にもう1人の担任である男性のO先生が暴れる彼を必死に抱きかかえて園舎内に戻りました」。 待てど暮らせどJくんは戻ってこない。その様子にしびれを切らした両親が桂花さんに牙を向いたのだ。 ―どうしてうちの子だけ排除されなきゃいけないんです!?あの子にだって運動会を楽しむ権利があるはずです! 【後編】ではご両親のバトル。そして保育園の対応についても詳しく追っていく。 取材・文/祥鹿
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