フランス市場の上昇は失速、楽観が後退－長期的リスクに関心移る
投資家にとって、フランス債とドイツ債のスプレッドはフランスの財政リスクを示すバロメーターだ。フランスの今年の財政赤字は国内総生産（ＧＤＰ）比5.3％と、欧州連合（ＥＵ）で許容される３％の基準を既に超える見通し。国際通貨基金（ＩＭＦ）によると、政府債務残高の対ＧＤＰ比は今年で112％に達すると見込まれる。
みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、エブリン・ゴメスリヒティ氏は、「フランス債とドイツ債のスプレッドは安堵（あんど）感から一定の縮小が見込まれるが、この先まだ不透明性がある」と指摘し、「債務の持続可能性を巡る不安な動きがあるため、スプレッドの大きな縮小はあっても一時的だろうと当社の分析は示している」と述べた。
原題：France’s Market Rally Falters as Investors See Enduring Risk（抜粋）
--取材協力：Allegra Catelli、Julien Ponthus、Farah Elbahrawy.
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Alice Gledhill, Aline Oyamada
