女子高生優勝から5年 古賀若菜がオール一本で2度目の制覇「不安もあった」【全日本選抜体重別柔道】
柔道のアブダビ世界選手権(5月)の日本代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権(全日本柔道連盟主催、西日本新聞社など共催)は6日、福岡市の福岡国際センターで開幕し、女子48キロ級は古賀若菜(JR東日本)が制した。 ■「レジェンドが渋滞です」野村忠宏さんら超豪華4ショット【写真】 福岡・南筑高の3年生だった5年前の頂点とは違う実感がこみ上げた。古賀は第1シードの優勝候補の筆頭として3試合でオール一本勝ち、2度目の戴冠に「重圧もあり不安もあったが、地元の福岡で優勝できてほっとしている」と笑った。 決勝は宮木を相手にわずか45秒でけりをつけた。序盤から攻勢に出て開始9秒には袖釣り込み腰で技あり。主導権を握ったまま、最後は払い腰で勝負を決めた。「世界選手権に向けた大事な試合を1試合1試合、大切に戦えたと思う」と納得顔を浮かべた。 常に挑戦者として闘志を燃やす一方で、2度の五輪代表争いを経験した実力者だ。22歳ながら、自身よりも若い世代が台頭する48キロ級で追われる感覚もあった。「絶対に勝たないといけない」。重圧の中で勝ち切ったことは自信にもつながる。 目指すのは2028年ロサンゼルス五輪での「金メダル」。目標に向け重要な世界選手権の代表も確実とした。「海外で勝たないと五輪には出られない」と初の世界女王の座をつかんで、4年後へ勢いを加速させる。(山田孝人)
西日本新聞社