沖縄県に「土砂災害警戒情報」 大雨災害に厳重警戒 13日まで梅雨末期の大雨の恐れ
沖縄県の本島中南部には活発な雨雲がかかっています。南城市と八重瀬町を対象に「土砂災害警戒情報」が発表中です。降り続く大雨で、土砂災害など災害の危険度が高まっているため、厳重な警戒が必要です。沖縄県では13日頃まで梅雨末期の大雨に警戒してください。
沖縄県に「土砂災害警戒情報」が発表
今日11日(火)は、沖縄付近に梅雨前線が停滞し、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。 午後0時20分までの1時間に沖縄県南城市では1時間に62.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。 午後1時現在、沖縄県には南城市と八重瀬町を対象に「土砂災害警戒情報」が発表中です。降り続く大雨で、土砂災害など災害の危険度が高まっています。 沖縄本島地方では今日11日(火)夜にかけて、多い所で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込みです。明日12日(水)午後3時までの24時間に予想される雨量は多い所で沖縄本島地方で100ミリとなっています。 沖縄本島地方では、今日11日(火)夜のはじめ頃にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に厳重に警戒してください。山の急斜面や増水した川などには絶対に近づかないでください。 いったん雨が弱まっても、これまでの大雨で地盤が緩んでいる中、少しでも雨が降れば災害のリスクが再び高まる恐れがあります。雨に気を付けるとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分ご注意ください。 また、沖縄付近には13日(木)頃まで梅雨前線が停滞し、断続的に激しい雨や非常に激しい雨が降るでしょう。梅雨末期の大雨となっていますので、雨の情報をこまめに確認するようにしてください。
沖縄は週末に梅雨の晴れ間 本州の梅雨入りは早ければ15日(土)か
沖縄地方では14日(金)頃まで雨が続くでしょう。15日(土)になると西から梅雨前線が北上します。週末は沖縄の雨はやんで、梅雨の晴れ間が広がりそうです。 なお、沖縄地方の梅雨明けの平年日は6月21日頃です。 15日(土)頃から梅雨前線が本州付近まで北上するでしょう。西日本から東日本にかけて広い範囲で雨が降り、局地的にはまとまった雨になりそうです。 早ければこのタイミングで続々と梅雨入りの発表があるかもしれません。15日(土)から16日(日)にかけて、大雨となる所もありますので、早めに雨の備えを行いましょう。また、気温も湿度も高い日が続くため、熱中症に警戒してください。
日本気象協会 本社 石榑 亜紀子