話題の新作をメッタ斬り!年末年始配信の韓国ドラマ3本を本音レビュー
ドラマの作りは、メインの登場人物たちが数人のグループになって、それぞれのエピソードを勧めていく『ウォーキング・デッド』方式になっていくわけですが、前シーズンにプラスして、崩壊した世界を仕切る軍人とか政治家とかマッドサイエンティストとかが出てきて、そいつらの怪物に対する態度とか見てると「人間のほうが怪物以上に怪物」なんですね。そういう中で怪物と人間は何かしらの関係を築けるのか?みたいなテーマになってくるような気が!
いやそれにしても今回の『スイートホーム』はなんつうか男の裸が多すぎ!前半ほとんど半裸か全裸のソン・ガンを筆頭に、オレも負けてねえよ!的に脱ぐイ・ジヌク、そしてラストには、ある人物の「これは『ターミネーター』の丸パクでは!?」って感じの場面があったりなんかします!私は男のマッパに全然興味ないんですけど、とはいえソン・ガンの現実離れした体型、頭ちっさ!型幅広っ!背高っ!大胸筋!という彫刻とかマンガみたいな体型には「すげー!!」ってなりました!こういう人が実在するとはねえ。長生きするもんだ!
2. 愛していると言ってくれ
聴覚障害の画家と、女優の卵の恋を描いたドラマは、もともとは北川悦吏子脚本の日本の大ヒットドラマで、あの、差別的に聞こえたらすみませんと先に謝りつついいますけど、あの当時、日本中の女性が「こちらの話を遮ることなく、ただ穏やかな笑顔で聞いてくれる男性って、なんて素敵なの」と感じたのは、口を開けば説教もしくは自慢話しかしない男ばっかりだったからじゃないかなんて思います。この作品のチョン・ウソン(『パダムパダム 彼と彼女の心拍音』)を見て再びそう思っちゃったのは、あの当時と社会が何も変わってないからかも知れません。
二人の出会いは済州島のカフェで、ここで火事が起こるんですけど、聴覚障害者のチョン・ウソンはテラスで景色見てて周囲の騒ぎに気づかないんですね。それに気づいて助け出したのがシン・ヒョンビン(『賢い医師生活』)。二人は連絡先も交換せずに別れるんですけど、ソウルで再会を果たします。ウソンが新たに職を得たアートセンターがヒョンビンのバイト先のカフェの前で、友人の勤務先だったり、ヒョンビンの幼馴染の音楽プロデューサーが手掛けたアルバムのジャケットアートをウソンが手掛けてたりという、「んなバカな!」という偶然の積み重ねで、二人は距離をだんだんと縮めくんですね~。