⚾加藤学園、静岡 初戦敗退 静岡県勢の3大会連続優勝途切れる 春季高校野球東海大会
第71回春季高校野球東海大会は18日、岐阜県の長良川球場などで開幕し、静岡(静岡2位)は中野桜佑のソロ本塁打で先制したものの、守備の乱れもあって逆転を許し、県岐阜商(岐阜1位)に1-2で敗れた。2連覇を狙った加藤学園(静岡1位)は先発山田晃太郎が6回1失点と好投したが、打線が相手投手を打ちあぐね、中京大中京(愛知2位)に0-1で惜敗。2021年から3大会続いていた静岡県勢の優勝が途切れた。
静岡、県岐阜商に1-2
▽1回戦(長良川第1試合) 県岐阜商(岐阜1位)000002000―2 静岡(静岡2位) 100000000―1 ▽本塁打 中野(静)▽三塁打 駒瀬(県)▽試合時間 1時間57分 【評】静岡はミスから追い付かれ、県岐阜商に逆転負けした。 静岡は先発谷脇がストライク先行でテンポよく打たせて取り、五回まで散発2安打と好投した。だが、六回に失策と安打でピンチを招くと、再び失策で同点とされ、逆転の犠飛を許した。 打線は初回、中野が右越えのソロ本塁打を放ち先制したが、その後は沈黙。10三振を喫し、3安打に抑えられた。
「焦り出た」先制も守備乱れ流れ失う
先発谷脇の好投で前半を優位に進めた静岡だったが、グラウンド整備直後の守備でほころびが生じた。失点を機に、積極的にスイングを仕掛けていた攻撃も後手に回り、県岐阜商の好投手森を攻略できず。池田監督は「守備でリズムをつくり、攻撃に転じる野球が身上の中で、守備が乱れると試合の展開が難しくなる。相手バッテリーも一枚上手だった」と悔やんだ。 1点リードの六回、先頭打者の遊ゴロを石橋が捕球できず、その後1死一、三塁とされた。一走が二盗を仕掛けたところ、捕手石垣拳の二塁送球をベースに入った石橋が後逸。「早くタッチしなければという焦りが出てしまった」と同点、逆転を許した。 打線は初回の中野の本塁打以降は見せ場をつくれず。鋭く切れるスライダーに手が出てしまい、的を絞った直球もファウルになりカウントを稼がれた。主将の松下球は「狙い球を1球で打ちきれない能力の低さを痛感した」と振り返る。攻守で課題が出た敗戦。夏に向け、やるべきことが明確になった。