【弥生賞】短期免許最終週のキングがもうひと暴れ 有終V目指す「日本に来るのが最後にならないように」
「弥生賞ディープ記念・G2」(3月3日、中山) 昨夏のワールドオールスタージョッキーズシリーズで女性騎手史上最高成績の2位となり、存在感を大いにアピール。年始から短期免許を初取得して再来日を果たしたレイチェル・キング騎手(33)=英国=が、今週末で免許期間を終える。 1月のAJCCをチャックネイトで制し、外国人女性騎手初となるJRA平地重賞勝利を達成。1月末に舞台が府中に変わると勢いはさらに加速し、東京新聞杯をサクラトゥジュールで制覇した。世界15カ国以上で騎乗した経験を遺憾なく発揮して、日本のファンのハートをグッとつかんだ。 ラストウイークの大注目は、日曜中山11R・弥生賞ディープ記念のダノンエアズロックだ。最終リハに騎乗し、「動きは満足」と状態面に太鼓判。堀厩舎期待のクラシック候補に「自信を持ってレースに臨める。前走からさらに成長した姿を見せられるように頑張りたい」と無傷の3連勝&重賞初Vへ瞳を輝かせる。 積極果敢な騎乗スタイルで好成績を収め、1日現在で11勝をマーク。日を追うごとに関係者の信頼は増している。「素晴らしい経験をさせてもらい、いい結果を残せてうれしい。日本に来るのが最後にならないように、次に来る日を楽しみにしたい」。有終Vで強烈なインパクトを残し、再び日本へ戻ってくる。(デイリースポーツ・松浦孝司)