BMXフリースタイル選手権で3位 埼玉・上尾の中学生松田さん パフォーマンス性の高い種目「フラットランド」で 「練習してきた技ができるようになると達成感と、うれしさ」と笑顔
埼玉県上尾市在住の伊奈学園中学校2年生、松田唯侶巴(いろは)さん(14)が、2024年11月3日に岡山市で開催した「第8回全日本BMXフリースタイル選手権」(日本自転車競技連盟主催)に出場し「BMXフラットランド ガールズハイ」で3位に入賞した。二つ違いの弟、上尾小学校6年生の吉平さん(12)もフリースタイルの選手で同大会に出場した。「オリンピック競技になったら日本代表になって優勝したい」と姉弟で大きな目標に向かって練習に励んでいる。 埼玉の中2女子、BMX世界女王の実績 イオンタウンに登場、自転車“ながら運転”注意を呼びかける
BMXは、自転車競技の一種。決められたコースを走ってタイムを競うレース、技の難易度や完成度、ジャンプの高さなどを総合的に採点するフリースタイルの2種類がある。フリースタイルの中でも4種目に分かれ、松田姉弟が取り組むフラットランドは、平らな場所で自転車と共に回転したり、タイヤの上でバランスを取るなどパフォーマンス性の高い種目になる。唯侶巴さんは、タイヤの左右に付いている棒状のパーツ「ペグ」に足を乗せたり、手で持ったりして技を披露し、「技の数は数えきれないほどある」と説明する。 当時、幼稚園の年長だった吉平さん。倒れそうで、なぜか倒れない一輪車に乗っていた吉平さんを見た会社員の父考司さん(43)が「このバランスが生かせるのでは」と姉弟にBMXを勧め、練習を始めた。 東京都板橋区で開いていた体験教室に参加すると、2人はさらにのめり込んだ。雨の日以外は、市内の広場で平日は1~2時間、休日は6~7時間練習するという。帰宅した考司さんもライトを照らして2人を応援。唯侶巴さんも「練習してきた技ができるようになると達成感と、うれしさがあり、それが楽しい」とほほ笑む。
上尾市役所を表敬訪問した唯侶巴さんは1階ピロティで吉平さんとBMXを披露し、職員などから大きな拍車が送られた。唯侶巴さんは「全日本選手権では、技が全て決められて納得のいく出来だったが、結果は3位で悔しかった」と畠山稔市長に報告した。