救急車が目的地の病院を勘違い、7分遅れで到着 成田市消防
成田市消防本部は9日、救急搬送時に運転を担う隊員が目的地の病院を誤認し、救急車の病院到着に遅れが生じたと発表した。通常は現場から7分で到着できたと考えられるが、14分かかった。 市消防によると、7日午後7時15分ごろ、市内在住の女性が「意識と呼吸がない」と119番通報があり、同20分ごろに隊員3人が乗った救急車が現場に到着。16分後に搬送を始めたが、運転する隊員が別の病院を目的地と勘違いし、途中で本来の病院に向かい直したため、遅れが生じた。 女性は心肺停止状態で隊員が救急現場と車内で必要な処置をしたが、搬送先の病院で死亡が確認された。同病院医師は「到着遅延と死亡との因果関係はない」との見解を示したという。女性の年齢は明らかにされていない。 消防は女性の遺族に経緯を説明し、謝罪した。松尾芳幸消防長は「今後、このような事案が発生しないよう、再発防止の徹底を図る」とのコメントを出した。