兵庫県知事選 パワハラ疑惑で失職の斎藤氏が再選確実 元尼崎市長ら退ける
パワハラ疑惑などを文書で告発された斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選は17日、県内各市町で投票が行われ、前職の斎藤氏が再選を確実にした。いずれも無所属で前参院議員の清水貴之氏(50)、元同県尼崎市長の稲村和美氏(52)ら6人を退けた。知事の資質や混乱した県政の立て直しのあり方などを主な争点に、激しい選挙戦が繰り広げられた。 【写真】やまない斎藤コール、兵庫知事選で逆風下の大逆転 県選挙管理委員会によると、午後7時現在の投票率は31・17%。16日までの期日前投票者数は94万4541人で、令和3年知事選(60万1439人)を35万人近くも上回り過去最多を更新した。 斎藤氏は、前回知事選で推薦を受けた自民や日本維新の会の県組織「兵庫維新の会」からは組織的な支援を受けられず、後ろ盾のないまま選挙戦に臨んだ。しかし、自民の一部地方議員が斎藤氏を支持したほか、交流サイト(SNS)を巧みに活用した戦術が奏功。一部候補者が斎藤氏を応援する異例の展開もあって終盤にかけて勢いを増し、序盤先行を許した稲村氏を激しく追い上げ、競り勝った。