TOYOTA GAZOO Racing、スーパーGT・GT300クラスの参戦体制を発表。王者Green Braveは吉田広樹&野中誠太組に……その他体制変更多数
1月10日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2024年のスーパーGT・GT300クラス、スーパー耐久における参戦体制、そしてドライバー育成に関する計画を発表した。 【写真】ホンダが新しい『H』マークを発表! 次世代EVに使用 スーパーGTのGT500クラスとスーパーフォーミュラの参戦体制については2023年中に発表していたTGRだが、今回新たにGT300の参戦体制を発表。GRスープラが3台、GR86が3台、LEXUS RC F GT3が2台、そしてLEXUS LC500hが1台参戦することとなる。 まず、2023年のGT300チャンピオンに輝いた埼玉トヨペット Green Braveは、チーム名が『Green Brave』となっており、車両名も『Green Brave GR Supra GT』となっている。さらにドライバーも2023年は吉田広樹と川合孝汰だったが、2024年は川合に代わって野中誠太が加入し、吉田とコンビを組む。なおカーナンバーはチャンピオンナンバーである『0』を使用せず、これまで通り『52』を使うようだ。 野中は昨年、HOPPY team TSUCHIYAのドライバーとしてGT300に参戦していたが、富士戦での車両火災によりチームが参戦を休止したため、第7戦オートポリスでは埼玉トヨペット Green Braveの第3ドライバーとして登録されていた。 そのGreen Braveとチャンピオン争いを繰り広げたINGING MOTORSPORTは、チーム名称は暫定、車両名も未定ながら、引き続きGR86とブリヂストンタイヤのパッケージで参戦することになる。堤優威、平良響のコンビに、第3ドライバーとして加藤寛規が加わる布陣も変わらずだ。 前述の通り火災の影響で車両がほぼ全焼となり、シーズン後半戦を欠場せざるを得なかったHOPPY team TSUCHIYAは、ファンや関係者からの支援も受けながら復活に向けた準備を進めてきたが、今回の参戦体制にもしっかりと名前が載る形となった。車両はGR Supraで、その製作過程は復活プロジェクトの参加者限定で閲覧できるブログの中で公開されている(一部は一般公開)。ドライバーは菅波冬悟に加え、昨年はTEAM MACHに移籍した松井孝允が2年ぶりに復帰する。 今年も2台体制を敷くaprは、若手ドライバーをチームに加えた。GR86 GTを使う30号車は、永井宏明、織戸学に加え、2023年のFIA F4チャンピオンでTGR-DC育成ドライバーの小林利徠斗が加入。LC500h GTの31号車には、小林とF4で王座を争った中村仁が、小高一斗、根本悠生のチームメイトとして加わった。 またタイヤメーカーを変更したチームもある。SHADE RACINGはGR86を使い、平中克幸と清水英志郎のコンビで戦う形は継続するが、タイヤはダンロップからミシュランへと変更されている。2023年限りでGT500クラスへのタイヤ供給を休止したミシュランだが、その分これまで1台だったGT300での供給台数は増えることになりそうだ。 その他、ANEST IWATA Racing with Arnageはイゴール・オオムラ・フラガと古谷悠河のコンビでRC F GT3を継続使用。GRスープラを使うLM corsaも吉本大樹、河野駿佑のコンビを継続し、RC FのK-tunes Racingも新田守男、高木真一のベテランコンビで3シーズン目を迎える。 またTGR-DC育成ドライバーのラインアップに関しては、小高、平良、野中、小山美姫の4名は昨年と同様に名を連ねており、そこに小林と中村が加わって計6名となった。なお野中、小林、中村はTOM'Sからスーパーフォーミュラ・ライツ(SFライツ)に参戦することが明らかにされているが、2023年のSFライツでシリーズ2位となった平良の参戦カテゴリーはGT300のみ記載されている状況だ。また昨年はANEST IWATA Racing with Arnageで第3ドライバーを務めた小山に関しては、2024年はスーパー耐久シリーズ(ST-X)にaprから参戦するという。 2024年スーパーGT(GT300)TOYOTA GAZOO Racing参戦体制 2. INGING MOTORSPORT(暫定) 車両:未定(ベース車はGR86) ドライバー:堤優威、平良響、加藤寛規 タイヤ:ブリヂストン 20. SHADE RACING 車両:シェイドレーシング GR86 GT ドライバー:平中克幸、清水英志郎 タイヤ:ミシュラン 25. HOPPY team TSUCHIYA 車両:未定(ベース車はGR Supra) ドライバー:菅波冬悟、松井孝允 タイヤ:ヨコハマ 30. apr 車両:apr GR86 GT ドライバー:永井宏明、小林利徠斗、織戸学 タイヤ:ヨコハマ 31. apr 車両:apr LC500h GT ドライバー:小高一斗、中村仁、根本悠生 タイヤ:ブリヂストン 50. ANEST IWATA Racing with Arnage 車両:ANEST IWATA Racing RC F GT3 ドライバー:イゴール・オオムラ・フラガ、古谷悠河 タイヤ:ヨコハマ 52. Green Brave 車両:Green Brave GR Supra GT ドライバー:吉田広樹、野中誠太 タイヤ:ブリヂストン 60. LM corsa 車両:Syntium LMcorsa GR Supra GT ドライバー:吉本大樹、河野駿佑 タイヤ:ダンロップ 96. K-tunes Racing 車両:K-tunes RC F GT3 ドライバー:新田守男、高木真一 タイヤ:ダンロップ
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