遼河はるひ×警察官役は相性抜群! 『ギークス』で宝塚男役出身者ならではのアクセントに
7月25日放送の『ギークス ~警察署の変人たち~』(フジテレビ系/以下、『ギークス』)に遼河はるひがゲスト出演する。 【写真】パンツスーツを“スラッ”と着こなす遼河はるひ 本作は、特定の分野における並外れた知識をもち、頭は切れるのに人間関係の構築が苦手で、ノー残業をモットーにする警察署所属の3人のギークス・西条唯(松岡茉優)、吉良ます美(田中みな実)、基山伊織(滝沢カレン)を中心に物語が展開する。事件の特異な解決方法は新鮮で、見応えがある作品だ。 そんな本作の第4話にゲスト出演する遼河が演じるのは、コンプライアンス担当警部・山田加代子。コンプラ強化週間中、コンプライアンスに違反した者には2時間にわたる研修が就業後に義務付けられるというからなかなか手厳しい。タイトルにもなっている「ギークス」とは賢いオタクのことだが、マイペースを好む傾向にあるオタクと“規則の遵守”や“残業”は相性最悪で、人によっては耐えがたいほどのストレスになる。遼河が演じる加代子がギークスの中にコミットすることで署内が混乱し、不満の声が上がると察する。 遼河は宝塚音楽学校に82期生として1994年に入学している。この年は史上最高の倍率といわれており48.25倍を記録した(※1)。同期には花組トップスターの蘭寿とむや雪組娘役トップの紺野まひるなど華々しいメンバーが揃っている。 宝塚時代から恵まれたポジションにあり、現在も俳優・タレントとしての人気が途絶えないものの、宝塚時代は役がもらえず挫折しそうになったこともあるそうだ。このとき、先輩に言われた「自信をもってやりなさい」という言葉が心に残っていると過去に話していた(※2)。また、「スターの圧が感じられない」と上級生から注意を受けたこともあるという(※3)。テレビで見る遼河の姿は堂々としており、彼女の存在が画面を華やかにしているため、当時の彼女の姿を筆者含めて想像しがたい人も多いはずだ。遼河は他者からのアドバイスと向き合い、ステージ上で拍手喝采を浴びる中で、成熟した女性ならではの輝きを得たのかもしれない。 遼河の煌びやかな美しさを多くの人たちが認めていることは、「第29回日本ジュエリーベストドレッサー賞」の受賞にも証される。授賞式での遼河は黒と白のドレスを着こなし、ジュエリーに相応しい上品な雰囲気を放ち、高嶺の花のような存在に見える。だが、スピーチでは「実際につけてみたいと思うジュエリーがたくさんございました。今現在、そのようなジュエリーをプレゼントしてくださる男性が私のまわりにはおりません。ですので、これから自ら足しげくお店に通い、ステキなジュエリーを購入したいと思います」と話し、客席の笑いを誘った(※4)。美しい外見に恵まれながらも気取らず、ユーモアや周囲を楽しませようとする心優しさをもちあわせているのだ。 2022年に公開された『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』にはイズミ・カーティス役で出演し、確かな存在感を発揮した遼河。本作は荒川弘による人気コミックを実写映画化した作品であり、遼河の端正な顔立ちや華やかさ、宝塚のステージで培った演技力は、現実離れした本作と相性抜群だ。宝塚OGは警察官役が似合う。遼河は『ギークス』でどのようなアクセントになるのか。