「セル・イン・メイ(5月は売れ!)」はウソだった…!プロが分析して見えた!「乱調相場」に潜む「ビッグ・チャンス」の意外すぎる真実
「セル・イン・メイ」(5月は売れ!)の真実
「セル・イン・メイ」(5月は株を売れ)という言葉をご存知だろうか。これは、“5月に株式市場が下落しやすい”という意味で使われることの多い、投資の格言のようなものだ。 【一目瞭然】意外すぎる…!「セル・イン・メイ」の真実! ただし、これが最近では決して的確な格言とはいえなくなっている。今回、分析を試みたところ、むしろ、5月は「バイ・イン・メイ」と言えるのではないかと言えるような結果が出てしまった。 さて、明日からはそんな5月に突入する。 実際のところ、直近の株式市場が激しく乱高下を見せる中で、日本では本決算発表シーズンが本格化する。円安進行に伴う外需銘柄の見通しの改善期待や、その逆にコスト増に悩まされている内需企業の業績への悪影響の度合いなどが焦点となって、株式市場も銘柄も不安定な状況が継続する可能性は高いだろう。 しかし、「セル・イン・メイ」は本当なのだろうか。本稿では、過去、5月に日本株がどのような値動きを見せたのか詳しく分析してみる。すると浮かび上がったのは、なんと真逆の結果だった。
確かに5月は株が「値下がり」しそうだが…
そもそも「セル・イン・メイ」とどこからきた言葉なのか。もともとの語源としては、英語で"Sell in May and go away, don't come back until St Leger day"と記述されており、これを直訳すれば「5月に株を売って市場から離れ、セント・レジャー・デイ以降に投資を再開せよ」という意味である。 セント・レジャー・デイとは、英国の大きな競馬レースであるセント・レジャーステークスの開催日(9月の2週目)のことを指し、そのあたりに市場に戻ってこいということだろう。つまり、5月のみを指しているのではなく、初夏から秋口にかけての期間に相場が弱くなりやすいといったニュアンスの格言となる。 ただし、その売却の入り口が5月となるので、需給的に5月が下がりやすいといった理解として投資家に浸透していったのだろう。 この格言自体はいわゆるアノマリー(原因のよく分からない法則のようなもの)であり、明確な根拠は存在しない。ただ、日本株市場について考えれば、冒頭に述べたように5月は本決算の発表が相次ぐことから、その結果が良かろうが悪かろうが一旦は利益確定の売りの需給が発生しやすいといったことも想像できなくはない。 また、ゴールデンウィークなどの大型休暇を挟むため、その前に保有銘柄を売却したり、休暇期間に市場参加者が減少することで流動性が低下して市場が不安定になったり、ということもあるかもしれない。仮にそれらがこのセル・イン・メイの原因の一部を担っているのだとしたら、たしかに5月には株を売却して様子見を決め込むのも悪くない選択肢といえるだろう。
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