米ニューオーリンズ、トラック突入事件 「イスラム国」に感化されたテロと断定
日テレNEWS NNN
アメリカ・ニューオーリンズでトラックが群衆に突っ込み、容疑者を含む15人が死亡した事件で、捜査当局は2日、過激派組織「イスラム国」に感化されたテロと断定しました。 記者「テロの標的となった通りは、再び歩行者に開放され、活気が戻ってきました。容疑者が運転する車は、およそ300メートルにわたり、猛スピードで人々をはねたということです」 ニューオーリンズで1日未明、トラックが群衆に突っ込み、容疑者を含む15人が死亡、少なくとも35人がケガをしました。 運転していたのはアメリカ国籍の退役軍人、シャムスディン・ジャバール容疑者で、警察官との撃ち合いの末、死亡し、車内から過激派組織「イスラム国」の旗が見つかりました。 捜査当局は2日、ジャバール容疑者が事件直前にSNSに投稿した5本の動画の中で、去年の夏前にイスラム国に参加したと述べたほか、遺言を残していたことを明らかにした上で、「男は100%、イスラム国に感化されていた」と断言しました。 さらに、現場付近の2か所で、クーラーボックスに入った爆発装置が見つかったということです。 こうした状況を踏まえ、捜査当局はテロと断定、当初は共犯者がいる可能性も視野に調べを進めていましたが、単独犯とみられることがわかったとしています。 現場では2日、規制線が解除され、通りの入り口には犠牲者を悼んで、花が手向けられました。 友人を亡くした男性「人々がひかれるのを見ていると、私も倒れてしまいました。すると、人々が私の上を歩き始め、目を覚ました時には病院で、友人が亡くなったことを知りました。とてもつらく、本当に心が痛みます」 一方、ラスベガスにあるトランプ次期大統領が所有するホテルの前で、テスラ社の車が爆発した事案とは、現時点で関連性はないということです。