数十年間道路に使われた石…現存する最古の「十戒石版」だった
現存するものの中で最も古い「十戒石版」が競売に登場した。 3日(現地時間)、CNN放送によると、競売会社サザビーズは来月18日、ニューヨークで1500年前のローマ・ビザンティン時代に製作された十戒石版に対する競売を実施すると明らかにした。 【写真】競売に出品された1500年前の十戒が刻まれた石板 重さ約52キロ、高さ約61センチのこの石板は1913年現在、イスラエル南部地域の鉄道建設現場で発見された。 この建設現場は初期のユダヤ教会堂、モスク、教会の遺跡地に近いところだ。 十戒石版は発見直後には歴史的価値を認められず、数十年間道路に使われたが、1943年に石版に価値を見抜いたある学者の手に渡された。 石版には現在ヘブライ語で書かれた出エジプト記の十戒のうち、9戒だけが残っている。 サザビーズは出エジプト記に登場する十戒を「法と道徳の礎石であり、西欧文明の基礎文書」と紹介した。また、石版が非常に重要な歴史的遺物であるだけでなく、西欧文明を形成するのに役立った信念と可視的につながった輪だと意味付けをした。 そして、この石版がもともとあったところは紀元前400~600年にローマの侵略や11世紀後半の十字軍戦争の結果で破壊された可能性が大きいとサザビーズは説明した。 石板の価格は最高200万ドル(約3億円)に達するものと予想された。 昨年、サザビーズのオークションでは1000年以上のヘブライ聖書が3810万ドルで販売されたことがある。 石版はオークションに先立ち、12月5日からサザビーズのニューヨーク展示場で見ることができる。