Futureから航続距離200kmを誇るバイクタイプの特定小型原付が登場。幅広い用途に対応
高い拡張性が魅力的な万能EVスクーター
2024年8月28日、Future株式会社は新型特定小型原付の新モデル「FUTURE board2」を発表した。最長200km走行可能な電動バイクとして、シェアモビリティ、配達や営業、個人所有など様々な用途に使える拡張性を備えている。 【写真】「FUTURE board 2」をもっと見る 「FUTURE board2」は、16歳以上なら免許不要で乗れる特定小型原付区分の電動バイクで、デリバリーや通勤通学、観光用など様々な用途に使えるように拡張性を考慮して設計されているのが特徴だ。 とくに屋根やリアのデリバリーBOXのオプションを搭載すると、最大200kmという特定小型原付としては圧倒的な航続距離や広いステップにより、デリバリーバイクにもってこいと言えるだろう。また、リアカゴのオプションもあるので、プライベート、ビジネスユースを問わず使い勝手が良さそうだ。
超大容量バッテリーで圧倒的な航続距離を確保
同車には100km走行可能な48V・30Ahという超大容量&防水仕様のバッテリーが標準で1本付属し、オプションで追加バッテリー(9万9000円)を購入すると100km×2本=200km走行可能という計算になる。また車体後部と、ステップ下の車体フレーム、2カ所にバッテリーを差し込むスペースがあり、1本の場合はどちらに差しても、2本の場合は両方に差すことで運転が可能だ。 乗り心地は前後サスペンションを装備しているので快適なのだが、シートは自転車と同じ細身なサドルを採用しているため、長時間運転するとおしりが痛くなる人もいるかもしれない。今後改良される可能性もあるだろう。 ちなみに600Wモーターを採用したハイパワー仕様だが、車体の重さや出力制御に起因してか、発進加速は比較的ジェントルであり、EVバイクに初めて乗る人であっても運転しやすい点もプラスポイントだ。 価格はオープンプライスとしながらも、実勢価格は30万円台後半を想定されている。販売代理店が運営するリアル店舗やECサイトで購入できる。特定小型原付区分の電動バイクとしてはやや高額な部類といえるが、高価なリチウムイオンバッテリーを48V・30Ahという超大容量仕様で搭載しており、一般的なモデルの2倍~4倍(2本積みした場合)の航続距離を確保している点を考慮するとむしろ価格を抑えているとも言えそうだ。 原付免許や普通自動車免許を所持しておらず、自転車しか乗ったことがない人に向けた電動バイクとして、プライベート用途にもビジネスユースにも使える拡張性を考慮して設計されたこのモデルが電動モビリティとして人気を集めるか、注目していきたい。 【主要諸元 FUTURE board 2】 全長×全幅×全高:1790×596.5×1175.5mm 重量:46kg ブレーキ:前後ディスクブレーキ 歩道走行モード対応:あり バッテリー:リチウムイオン(48V・30Ah) モーター:600W 航続距離:100km(標準)~200km(別売りバッテリー追加時) 充電時間:5時間 タイヤサイズ:14インチ(前輪)/12インチ(後輪) 本体価格:オープン ※2024年9月9日、記事の一部を修正しました。