新潟のトキエア、中部就航 ATR72で3路線目
トキエア(TOK/BV)は9月27日、3路線目となる新潟-中部線を開設した。午前と午後の1日2往復で、毎週金曜から月曜までの週末4日間の運航となる。航空会社を問わず中部-新潟間の定期便は約1年6カ月ぶりとなった。 【写真】セントレアに就航したトキエア 運航日は金曜、土曜、日曜、月曜の週4日。1往復目の運航スケジュールは、中部行きBV401便が新潟を午前9時10分に出発し、午前10時30分に着く。新潟行きBV402便は午前11時10分に中部を出発して、午後0時25分に到着する。 2往復目は、中部行きBV403便が新潟を午後1時10分に出発し、午後2時30分着。新潟行きBV404便は午後3時10分に出発して、午後4時25分に着く。機材は仏ATR製ATR72-600型機で、座席数は1クラス72席となる。 初便の新潟発中部行きBV401便(ATR72-600、登録記号JA02QQ)は、乗客65人(幼児1人含む)を乗せて午前9時14分に出発し、午前10時34分に到着。折り返しの新潟行きBV402便は、乗客55人を乗せて午前11時22分に出発して、午後0時28分に到着した。 中部空港で開かれた就航式典で、トキエアの阪口葉子会長は「4時間かかる新潟へ気軽に行ける。観光やビジネス交流に期待している」とあいさつ。1時間10分ほどのフライトの利便性をPRした。 新潟行き初便に搭乗した深谷仁美さんは、新潟市内へ1泊2日の観光に出掛けるために利用。絵が趣味で、中部空港を時折訪れるという深谷さんは、トキエアの機体などを描いたお祝いの色紙を同社にプレゼントしていた。 今回の運航スケジュールは、冬ダイヤ最終日の2025年3月29日まで。機体の定期整備により、10月と11月の一部期間に運休日を設ける。運休対象は10月が4日から7日、11日、25日から28日、11月が1日から4日、8日から11日、15日から18日、22日となる。運休は新潟-中部線のみで、残り2路線の新潟-札幌(丘珠)・仙台の各線は通常通り運航する。 トキエアは約2年遅れとなる今年1月31日に就航。新潟-札幌線が1路線目で、4月26日に2路線目の新潟-仙台線を開設した。今後は神戸と佐渡への就航を計画している。機材はATR72-600が2機で、今後は3号機となるATR42-600(メーカー標準1クラス48席、予定登録記号JA03QQ)の導入を予定している。 中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社(CJIAC)によると、全日本空輸(ANA/NH)が中部-新潟線を運航していたが、2023年3月26日から運休が続いているといい、約1年6カ月ぶりの定期便運航となった。
Tadayuki YOSHIKAWA