日本産イチゴとキンカンが不合格 残留農薬に関する規定違反で/台湾
(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は2日、日本から輸入したイチゴ約472キログラムとキンカン約102キログラムが水際検査で不合格になったと発表した。いずれも残留農薬に関する規定に違反し、全て廃棄または積み戻しされるとしている。 イチゴは熊本産でフロニカミド0.02ppmが、キンカンは静岡産でフルベンジアミド0.03ppmがそれぞれ検出された。 食薬署の統計によれば、2023年9月25日から今年3月25日まで、日本から輸入したイチゴ767ロットを検査し、うち不合格は31ロット。フロニカミドの他、スピロテトラマトやアセキノシル代謝物、アセタミプリド、ルフェヌロンなどが含まれていたとしている。 食薬署の林金富副署長は電話取材に対し、日本産のイチゴは全ロット検査を行い、合格したものだけが輸入できるとし、不合格品の製造元には輸入を1カ月停止する措置を取っていると説明。問題のキンカンを輸入した業者については直近の半年間で初めての違反だとした上で、今後抜き取り検査の割合を引き上げるとした。 (曽以寧/編集:齊藤啓介)