〈新NISA〉オルカン一択ではつまらない!? やっぱりチャレンジしてみたい個別株…初心者向けの銘柄選定【公認会計士が解説】
NISAでは〈オルカン〉などのインデックス・ファンドが推されているものの、やっぱり個別株も買ってみたい…。密かにそう思っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、余裕資金で個別株を買う場合のお勧め銘柄について見ていきます。FP資格も持つ公認会計士・税理士の岸田康雄氏が解説します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
やっぱりチャレンジしてみたい「個別株」
生徒:先生、NISA口座では「オルカンなどのインデックス・ファンドを買え」といわれますが、やっぱり個別株も買ってみたいです。 先生:個別株の投資に興味があるのですね。では、その話の前に、大前提をひとつだけ理解しておきましょう。インデックス・ファンドは、市場全体に投資することでリスクを分散し、長期的に安定したリターンを期待できる商品です。20年、30年といった長い目で見れば、個別株を一切買わず、インデックス・ファンドだけで運用するほうが、高いリターンを得られる可能性があります。個別株を買うということは、最適な資産配分をあえて崩すということになるため、オルカン、すなわちeMAXIS Slim全世界株式に100%投資している場合よりも、リターンが下がったり、リスクが上がったりします。それを十分に理解してください。 生徒:やはり、オルカン1本が理想なのですね…。 先生:インデックス・ファンドは市場全体に投資するものです。オルカンであれば世界全体です。そうなると、個別企業の動向には関心が向かないでしょうね。一方で、個別株に投資すれば、株価の日々の変動を目にすることになりますし、金利・為替・物価など経済の動きについて、より敏感になるでしょう。そのため、個別株に投資すれば、自ら経済の動きを理解しようと努力することになり、ご自身の仕事や生活に役立つ情報を得ることができます。インデックス・ファンドは、効率的な資産運用には有効ですが、経済の動きを理解するきっかけとして、個別株への投資もひとつの手段になるといえるでしょう。
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