松井裕樹が苦しみ、田宮裕涼が爆発し、村上頌樹が涙した! 「思い出深い夏の地方大会序盤戦」厳選5試合!【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.27』】
“ゆあビーム”が炸裂! 田宮裕涼が大暴れした2回戦
Case4:2018年 第100回東千葉大会2回戦 成田vs多古 成田は今年日本ハムでブレイク中の“ゆあビーム”田宮 裕涼捕手がおり、多古には当時、県内屈指の大型遊撃手として評価されていた浅野 晃生内野手がいました。注目の野手対決に大きく盛り上がりました。試合は序盤から打ち合いとなり、田宮選手は2ランを含む猛打賞。本塁打は内角球をきれいに振り抜いた技ありの一打でした。さらに二盗を2回刺して、強肩強打を発揮しました。試合は成田が9回裏に1点を入れてサヨナラ勝ち。「8対7」でルーズヴェルトゲームを制しました。成田はその勢いのまま東千葉大会の決勝戦に勝ち進んでいます。 CASE5:2018年 第100回東東京大会2回戦 青山学院vs足立学園 当時、青山学院を率いていたのは、現在の青山学院大を指揮する安藤 寧則監督です。「少人数でも上位校に対抗できるチームを育て上げる監督」として、その力量は都内で高く評価されていました。その安藤監督のラストサマーは2回戦で強豪・足立学園と対戦。選手の能力的には、足立学園のほうが上回っていたと思いますが、青山学院は粘り強い試合運びで延長戦へ。10回表、決勝打を打ったのは青山学院・佃 駿介主将でした。佃主将は青山学院大では主務として安藤監督を支え、在学時代は一部でのリーグ優勝はなかったものの、青山学院大の復活に貢献しました。私も取材でもお世話になった敏腕マネージャーでした。 この夏もドラフト候補が登場する試合や、注目の好カードを取材していきます。どんなドラマが生まれるのか楽しみです。 *『主筆・河嶋宗一コラム グラカン!』は毎週日曜配信します。