「真実を明らかに」基地付近でのPFAS実態調査を求めて 住民団体が申し入れ
アメリカ軍岩国基地付近で有機フッ素化合物PFASの汚染実態を調べるよう、市民団体が19日、岩国市と山口県に申し入れをしました。 申し入れをしたのは、瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワークです。 岩国基地周辺の河川や地下水、土壌などの検査を行うこと、基地内でのPFASを含む泡消火剤の使用漏水事故の履歴を明らかにするよう求めました。 PFASは人体や環境への有害性が指摘され、世界的な環境問題となっています。 かつて、アメリカ軍の基地でも泡消火剤やエンジン洗浄に使用されていました。 市民団体では10月31日に基地の中から出てくる水を採り、調査機関で分析してもらいました。 その結果、環境省が監視項目としているPFOAとPFOSを合わせた値が、国が決めた暫定目標値の3.5倍にのぼることがわかりました。 瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク 久米慶典 事務局長 「ともかく実態調査することで真実が明らかになると思ってます」 市は、県と国に基地近くでの継続的なモニタリング調査を依頼していました。 これに対して、県からは「来年度に向けて県内の環境基準点などでの調査の必要性を検討する」との回答があったということです。
テレビ山口
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