『ACMA:GAME アクマゲーム』清司と照朝、最後の親子対決 吉川晃司の“父”としての説得力
圧倒的勝利を演出しようとする清司(吉川晃司)
久々の再会ながらも照朝の中でいかに父親の存在が大きかったのか、一瞬にしてこちらにも納得させてしまう説得力が吉川にはある。憧れの存在としてその背中を追いかけていた父親が昔の面影をすっかり潜めてしまい、狂った世界を創り変えるために「たとえ世界の人口が半分になろうと、計画を遂行する」と迷いなく言い切る。そんな姿に大きな衝撃を受け、自暴自棄になってしまう照朝の気持ちも頷ける。 そして、父親が自分にとっての幸せの象徴である思い出の一品・モグモグチョコレートを選んでくれていることに懸けながらも、それが不正解という事実に、照朝は自身が圧倒的不利な戦況に立たされたこと以上に、また違った寂しさと言いようのない失望を覚えたことだろう。 何とか少しでも長く閉鎖空間を継続させようと勝敗がつかないように、ゲームを延長に持ち込もうとしていた毛利を前に、対戦相手の伊達(福山翔大)が自身の負けを持ってして勝敗をつけ、閉鎖空間が解かれてしまうアクシデントも起きる。 圧倒的知識量を誇り、「ファルコンジョー(記憶の共有)」という恐ろしく有利な“悪魔のチカラ”まで持ち、そして普通の人間では選択しないやり方で圧倒的勝利を演出しようとする清司。はたして照朝の勝ち目はあるのだろうか。次回いよいよ最終話だが、照朝は大切な仲間や世界、そして家族との思い出を守れるのか。
佳香(かこ)