ロサンゼルスの山火事による経済的損失は9兆円以上 ファッション業界にも大打撃
1月8日(現地時間)、ロサンゼルスで大規模な山火事が発生した。これほどまでに拡大した原因は乾燥した気候によるとされ、さらに、強風が続いたことでロサンゼルス消防局の救助が妨げられていた。米「WWD」の9日16時(現地時間)の報道によると、3万エーカー以上の土地が燃え上がり、2000棟以上が焼失、18万人以上の住人が避難を余儀なくされている。 【画像】ロサンゼルスの山火事による経済的損失は9兆円以上 ファッション業界にも大打撃
物理的・精神的な被害は依然として計り知れないが、アメリカの天気予報機関、アキュウェザー(AccWeather)は、経済的損失は570億ドル(約9兆円)に上ると予測し、鎮火された後も経済への影響は数カ月続くとしている。
アキュウェザーのチーフ気象予報士であるジョナサン・ポーター(Jonathan Porter)は、「既にカリフォルニア史上最悪の山火事の1つとなっている。今後数日かけてさらに多くの数の建物が焼失することになれば、その数と経済的損失から、現代のカリフォルニア史上最悪の山火事になるかもしれない」と話した。
ファッション業界への打撃
ファッション・小売業界も、ハリウッドのホームの場所での大災害による甚大な被害に大きな打撃を受けている。
ロサンゼルスは、セレブリティーが集結するレッドカーペッドの会場、巨大なショッピング地域、また、デニムブランドが製造場所として好むエリアとしてファッションと密接な関わりを持ってきた。
ハリウッドに深いつながりと多くの友人を持つジョージオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)は米「WWD」に対し、「ロサンゼルスで起きていることに畏敬の念と驚きを持って見ている。このような大規模な被害は衝撃的で、深い悲しみを覚えている。恐ろしく、苦難のときを体験している人々や自分の家を離れることを余儀なくされている家族のことを心配している。私はこのとても特別な街に強い絆を感じていて、この街は、個人的あるいは仕事上の関係にだけでなく、長年にわたって私にたくさんのものを与えてくれていた。ロサンゼルスには比類のない強さがあり、それは決して打ち負かされることはない。すべてが良い方向に向かうことを祈っている」と話した。