【世界的瞑想家が教える】漠然とした不安から逃れるには?
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● 心にいつも不安があることを認めてください 心の大部分を不安が占めていては、苦しいものです。 不安な気持ちの傍らにいくらか楽しいことがあったとしても、楽しさは不安にかき消されてしまいます。 心が不安でいっぱいだと、ちょっとのことで激しく動揺してしまうでしょう。不安はネガティブな気持ちを引き寄せるので、自分の身に何か悪いことが降りかかるのではないかと、余計な心配をしてしまうかもしれません。 でも考えてみてください。 いま心の8割を不安が占めていても、 それを5割に減らせたら、心が軽くなると思いませんか? あるいは2割、1割、それ以下に減らせたら、 もっとラクに、しあわせに、前向きになれると思いませんか? ● 私たちは誰でも不安を抱えている 不安は無理になくそうとしなくていいのです。 不安を小さくするにはまず、 「私たちは誰でも不安を抱えている」ことを肝に銘じてください。 自分の心にはいつも不安があると知り、自分には不安定な気持ちがあると認めて、不安を受け入れてください。「自分が不安を抱えた人間だとは思わない。そんなに弱い人間ではない」と思っているうちは、不安とうまくつきあえないからです。 次に、いまの感情、いまの環境、たったいま目の前で起きていることに全力で集中してください。 そうすると過去を後悔して不安になることや、将来を心配する気持ちが自然と消えていきます。 過去の出来事や感情をいくら振り返っても、それらを別のものに上書きすることはできません。 どうやっても変えられないことをくよくよ考えても仕方ありませんよね。過ぎてしまった時間に戻ってやり直すことはできないので、執着しないようにするということです。 ● 「今できること」に集中する では未来のことはどうでしょう。 将来のことを考えるのは悪いことではありませんが、「このままでは、老後のお金が足りない!」「親が弱ったらどうすればいいの?」と不安を先取りしなくていいのです。 未来は、いまあなたが過ごしている時間の延長線上にあります。 いま不安だとか、自分はダメだと思っていたら、その先に希望はやってくるでしょうか? 未来にとっていちばん大事なのは、いまを精一杯しあわせに生きることなのです。 過去の思い出を捨てろとか、将来の夢や計画を考えるのがいけないという意味ではありません。 過去への執着と、まだ何も起きていない未来への不安をなくすだけで、いまのあなたの不安がだいぶ小さくなるはずです。 そのためには、とにかく「今できること」に集中することが大切なのです。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ