【伊原春樹コラム】交流戦直前に休養となった西武・松井稼頭央監督。戦力を整えられなかったフロントの責任も非常に大きい
戦力が整わない中での戦いは松井監督にとって苦しかったはずだ[写真=高塩隆]
【伊原春樹の野球の真髄】 私も同様の経験をしているだけに、無念な思いをグッと心に隠しているのはよく分かる。5月26日、途中休養が発表された西武・松井稼頭央監督のことだ。確かに成績は低迷していた。休養時点で15勝30敗、勝率.333。借金15を抱え、最下位に沈んでいた。ヘッドコーチから監督に昇格した昨年も65勝77敗1分け、勝率.458の5位に終わっている。確かに何かテコ入れをしなければいけない状況ではあったが、松井監督にすべての責任を負わせるのは酷だ。 「松井監督だけの責任ではないですし、私もチームを全体的に見る立場として非常に申し訳ない。責任を感じている」と監督代行として指揮を執ることになった渡辺久信GMは語っていたが、本当にそのとおりだ。シーズンの行方はフロントが優勝を狙えるだけの戦力をどれだけ整えるかに、すべてがかかっていると言っても過言ではない。乏しい戦力で「勝て」と言われても、それは・・・
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週刊ベースボール